コーダにとっては普通のこと。
普通とはなにか、という話題になるとなかなか難しいですよね。
自分の普通と他者の普通は違います。
「これって普通じゃないの!?」
と、気づかされることが、日常の中でもときどき起こります。
コーダにとって、親の耳が聞こえないことは普通のこと。
たとえ世の中でマイノリティすぎる存在であっても、コーダにとっては当たり前のこと。
ろう親の友達は当然ろう者だらけだし、手話はいつでもバンバン飛び交っています。
これも普通のこと。
親を呼ぶのに声なんか出しても無駄だということ。
これも普通のこと。
だけど、ろう親は大きい音を平気で出してきたり、大きい声を公共の場で出したり。
これも普通のこと。
コーダが親に「静かにして」って注意しますけどね。
普通っていったい何でしょうね。
何が言いたいのかというと、『コーダにとっては聞こえない親との出来事は普通のことなので、特に意識していない』ということです。
ろう親が歌を歌ったり、外から家に電話かけてきたり。
手話サークルでは見せないようなことを、家庭では普通にやってますから。
ありのままの家族の姿を言語化するって難しいなぁと思っているところです。
「コーダにとっては普通のこと」だけど、「きっと世の中からしたら普通ではないこと」を取り出す作業をしたいのですが、これがなかなか難しいと思いまして。
ちょっと意識して、『ろう者の生活』をコーダ視点で取り出してみましょうかね。